起業家と人事。経営者の矛盾する2つの役割
経営者の2つの役割とは?
経営者には2つの役割があると思います。
第一に、顧客へ提供する商品を創り出す起業家的な役割。視点は外(顧客)を向いている。
第二に、人を育て適切な仕事を与える人事的な役割。視点は内(社員)を見ている。
2つの役割は視点が外向きと内向きとで違います。創業者である組織のトップとNo.2が揉める原因はこの視点の違いだったりする。トップはもっと顧客を喜ばせたい。No.2は顧客よりも社員、メンバーを大事にしたい。優先順位が違うので議論が平行線になってしまい折り合いがつかない。
どちらも経営者には必要な資質なのですが、両方を高いレベルで兼ね備えている人は稀です。この目線で人を見てみると必ず視点が外か内かに別れます。両方を持っている人はまだ見たことがない。
そもそもが全く異なる能力です。起業家としての側面を出して行くと、顧客に対して最高の価値を提供したいと思う。そのためどうしてもメンバーの仕事のクオリティには厳しくなります。メンバーから仕事に関して恐れられる存在になると、気軽に悩みを相談できる関係ではなくなってしまう。起業家であることを追求した結果、人事としての役割は死ぬ訳です。逆に人事を追求し過ぎると、目線が顧客よりもメンバーに向くので、企業として顧客に価値を与えることが難しくなって来る。世の経営者はこれをひとりでやらなければならないので大変なのです。
理想は起業家と人事を分担すること
ひとりの人間が起業家と人事、2つの役割をこなすことは無理だと思います。なので理想は、顧客、商品に関する責任者と人事、メンバーに関する責任者を分けること。
創業者である経営者ならば、その人は起業家タイプである可能性が高い。そして人事に苦労していることでしょう。その場合はメンバーから人事の資質を持つ人を人事責任者に抜擢して任せてしまうのが良いと思います。
「任せられる人材なんていないよ。そもそも誰がどちらの素質を持っているか分からないし」
その人の素質が起業家的か人事的か。見分ける方法は簡単です。
会社全体に関して意見を求めた時に、商品の内容や営業方法など顧客に関わる点についてコメントする人は起業家タイプ。社内の教育制度や労働環境、組織のメンバーに目が向いた意見を持っていれば人事タイプです。普段の意識が外内どちらに向いているか?それが分かる質問をすればいい。どちらのタイプかさえ分かれば、あとは才能のある人へ任せるだけです。好きこそものの上手なれで、メキメキその役割を果たしていくはずです。
補足
学生が就職活動で企業を見る際の見方としても使えます。情熱に溢れるベンチャー企業の社長を見て魅力を感じた場合、社長だけを見て入社を決めるのではなく、あなたを育ててくれるNo.2的な人事責任者がいるかを確認しましょう。社長のように働きたいと思っても、起業家である社長はあなたより顧客を見ているので、あなたを育ててはくれません。あなたを一人前にしてくれるのは人事的な経営者です。
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起業家と人事のタイプで自分を見ると、僕は人事の側面が強いです。ライターとして素晴らしい商品をつくってそれを世界中に広めることよりも、なんでもいいからとにかく雇用をつくって、誰も実現しようと思わなかった理想の組織をつくることの方がワクワクします。だから才能に従うならば、僕は商品に関して口を出さず、組織の中でひたすら育成と人事に集中する。たぶんそれが僕の最大価値を発揮できる。
ちょうど仕事仲間のK藤が起業家タイプの経営者気質なんですよ。だからお互いに順調に成長すれば最強のコンビになれる。
しかし!
僕はまだ自らが起業家たることを諦めていないのです。自分で商品をつくって組織もつくりたい。起業家と人事を兼ね備えた完璧な人材になりたい。若さと言えば若さですが、まだ25歳なんでね。天から与えられし役割に逆らってでも、自分でやり切ったと思えるところまで挑戦させていただきます。
【仕事】男の人生について【結婚】
20代も折り返しに入り、同級生がちらほら結婚し始めています。また転職など次のキャリアへ挑戦をする人もそれなりに。そんな中で僕が男の仕事と結婚、幸せな人生について思うことを書いていきます。
幸せ度は結婚の方が高い
僕はワークライフカオス※1の第一人者であるため、自分の仕事が優先順位1位です。仕事とプライベートを明確に分けるのではなくごっちゃごっちゃ。仕事してるんだか遊んでるんだか分からない働き方。それがワークライフカオス。
そんな僕ですけども結婚は絶対にしたいです。そして仕事と結婚、幸せの度合いも結婚の方が高いと思う。
最大を100として、いま僕の幸せ度が50だとします。結婚をすると幸せ度が80になります。80以上は「自分は幸せ度だ」と思える度数です。つまり結婚をすると幸せになる。
次に仕事。僕は仕事を通して自分のビジョンを達成したい。じゃあ達成されたとして幸せ度はどうなるかというと50から20増えて70くらい。結婚は30増えて80、幸せと感じられるラインに入ったのに仕事は70までしか増えない。これが第一に言いたいこと。男の幸せ度は仕事より結婚の方が高いと思う。たとえ仕事が充実していたとしても家庭を持っていなければどこかで寂しさ、空しさを感じてしまうだろう。
順序は仕事→結婚
男の幸せは仕事か結婚か、で考えると結婚の方が幸せになれる。ただ仕事をがんばるだけでは幸せになれない。
じゃあまず結婚をすればいいのか、というとたぶん違う。幸せになるために重要なのは順序だ。
まず仕事を充実させてから結婚するパターン。自らの志を果たすため仕事をがんばる。仕事が充実する。幸せ度は50から70へ。ある程度結果が出て収入も安定して来たところで結婚を考える。パートナーを見つけて暖かい家庭を築く。幸せ度は70から100に。幸せ度MAX!最高に幸せな人生だ。
逆に結婚してから仕事をがんばるパターン。学生時代から付き合っていた彼女と就職を機に結婚します。幸せ度は50から80へ。
さあ、ここから仕事に取り組んで自らの大望を果たし、幸せ度を80から100へ!
といきたいところだけど、そうはならないと思うのです。
男の人生という器に、先に結婚を入れてしまうと後から仕事が入らない。というのが僕の見解です。
結婚をすると守るものが出来ます。嫁と子供のためにとにかく生活費を稼いで来ないとならない。自分の中での優先順位1位が仕事ではなく家族になる。だからどうしても気持ちが守りに入る。家族を守るために仕事をする、って時に思いきった挑戦が果たして出来るのだろうか?転職も独立も移住も、たとえそれが仕事にプラスになると思っても家族のことを考えたら気軽に出来ないだろう。自分の人生より家族の人生を優先する。世間的にはそれが夫であり父親であるということ。だからなんのやりがいもない、ストレスしかない仕事でも家族のためにやり続けるしかない。オーマイガッ。でも、それでも幸せなのだと思います。それほど家族がいることの幸せは大きい。
今のは意識の話ですが、時間という意味でも仕事に使えるリソースは減るでしょう。とりあえず土日は家族サービス。仕事第一に出来ない日が週に2日もあるって、これから自分の仕事を確立していくって段階では致命的なのではないか。
こういう言い方はアレですが、結婚することによって増えるタスクがありますよね。独身なら存在しなかったやらないといけないことが発生する。
あと「幸せになってしまう」ことの危うさ。これが1番かもしれません。今の人生に満足できないから人は努力する訳で、幸せ度を50から70にするのと80を100にするのはハングリーさが違うでしょう。結婚してある程度幸せだったら、仕事もちょっと安定したところで(こんなもんでいいか)と思ってしまうのが自然です。その安定をぶち壊すリスクを取ってまでさらなる挑戦をする理由がない。だって幸せなんですから。
「守るものがあるからこそ、より仕事もがんばれるのだ」というのが世間的な模範解答だろうけど、僕はそういういい子ちゃん発言を全く信用しない。もっと自らの闇を掘り下げた意見を持って来い。
そういう意味でいうと、僕が大好きなおじさんがとんでもない発言をしていましてね。その人は結婚して子供もいて、僕から見れば仕事も充実してそうに見えるんですが、仕事と家族の話になった時に、
「おれが仕事でもう一歩挑戦しきれないのはあいつら(家族)がいるからなんだよな〜」
こいつ言いおった!って思いました。2年ぐらい前の酒の席での話だけど絶対に忘れません。
仕事よりも結婚の方が幸せ度は高いと思うけど、男として最大の幸せを追求するならば、自分の人生に対して職人でいたいならば、順序は仕事を充実させるのが先で結婚はその後がいいのではないか?
というのが現在の見解です。これがより深まるようなコメントをもらえると嬉しいです。
※1 「ワークライフカオス」についての説明はこちらをご覧ください
人が見た時に「壁か?」と思われるような成長曲線を描きたい
以前に運営していたブログの記事に人生の先輩から「そのままドンドン行け!」というコメントを頂戴したことがあります。
少し経ってから、そのままドンドン行け、というのは「そのままのおまえで行け」という意味ではなく「そのままの成長率で行け」という意味なんだろうなと受け取りました。いま味わい直してもそうだと思います。
まだ若輩者ですが、まあアップダウンの激しい人生で、
↑グラフにするとこんな感じです↑
去年の10月に精神的なドン底より上がって来たところなので、この調子でどこまで行けるか?という感じです。出来れば今回のフェーズで社会人として自立するところまで辿り着きたい。
下がりきった後にガッと上がっていくのは、精神の暗闇で自分を見つめ直し、新しい価値観を得て帰って来るからです。そしてその価値観では通用しないレベルまで上がりきった時にまたGo to hell 地獄の釜で叩き直される訳です。非常に上手く出来ていますな!(と思わないと自分の不器用さにやっていられない)
なのでブレイクスルーを起こした後の成長率の高さについては自信を持っているのです。現在も成長期ならぬ覚醒期に突入しており、あちこちから学ばさせていただいてます。
そんな中で、
人が見た時に「壁か?」と思われるような成長曲線を描きたい。
という言葉が湧いて来ましたので筆を取った次第です。
それぐらいのスピードで進化していかないと僕のビジョンは達成できませんからね。
「フリーランスとして自由な生き方を確立したい!」
なんてケチな目標で生きてませんから。
真面目に働くと死んでしまうクソみたいな日本の労働環境をぶっ壊したい。
僕はとりあえず世の中を変えなあかんのです。「仕事ってそういうもんだよ」と悟ったふりして、これから社会で生きる平成生まれの同胞たちに絶望を植え付ける死んだ大人たちの首を片っ端から刎ね飛ばしていきたいんです。
そのために僕が心から楽しいと思える仕事で稼げるようになるのはスタートラインでしかなくて、そこから働く人が楽しく仕事が出来る会社をつくったりしたいのだ。人が人らしく働ける雇用を生み出さないといけないのだ。
そういう人生を自ら選んで突き進むのなら、ジジイの散歩コースみたいな平坦な生き方、成長曲線ではダメだ。
人が見た時に「壁か?」と思われるような成長曲線を描きたい。
このままドンドン行こう!!
23歳の仕事に必要なのは「黙ってやる力」
「自分の頭で考えられる力が必要だ」とはよく言われることですが、入社一年目の新入社員に限って言えば、自ら考える力よりも言われたことを黙ってやる「黙ってやる力」の方が必要だと思います。
黙ってやる力とは
先輩「この仕事はこうやって進めるといいよ」
新人「分かりました!先輩の言う通りにやってみます!」
これが黙ってやる力の高い新人。
対して黙ってやる力の低い新人は、
先輩「この仕事はこうやって進めるといいよ」
新人「はあ、そうですか…(あんまり納得できないやり方だな。自分のやり方でやってみよう)」
先輩の言うことを素直に聞かず、経験もないのに自分のやり方で仕事を進めてしまいます。そして大抵失敗する。
僕がまさに黙ってやる力の低い新人だったのです。ちょっとばかり自分で考えることに慣れていたために、先輩の言うことを素直に聞けませんでした。もちろん仕事は出来なかったです。
新人は黙ってやるべき
新人は黙って業務をこなすべきだと思います。なぜなら新人だからです。
いくら考える力があったとしても、会社での仕事に関しては先輩の方が経験もあるし考えてもいます。自分より上な訳です。だから自分が考えるよりも正しいやり方を教えてくれます。最初は納得できなくても、実際にやってみたら先輩が正しかったことが解るものなのです。
大事なのは黙ってやるべき時と自ら考えるべき時の見極め
黙ってやる力、ある意味で思考を停止することを勧めてきましたが、決して自分で考えることをやめるべきだと言いたいのではありません。
黙ってやるべき時と自ら考えるべき時の見極め、思考のギアチェンジを適切に行うことが重要なのです。
自分より経験豊富な先輩が教えてくれる時は、黙って教えてくれた通りにやってみるべきです。
逆にその仕事において、自分が誰よりも経験があり実力も兼ね備えている場合は、自ら考え仕事をするべきです。
仕事の内容、自分の実力、メンバーの能力、チームの中での役割…。
あらゆることを考えて、黙ってやるか、考えてやるか。
その都度、適切な姿勢で仕事に臨むことが大切なのです。
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終わりに
この頃フェイスブックで毎日投稿することにしているのですが、これはフリーランスの先輩に「ライターなのだからとにかく毎日投稿しろ」と言われたからやっています。
最初は(毎日かあ。毎日書くとなると質が下がりそうだな)と思ってやらなかったのですが、その先輩の方がフリーランスとして経験豊富なこと、またやる前から文句を言うのではなく、とりあえずやってみればいいと思い直して、この1ヶ月ほど毎日投稿しています。やってみると意外に質は落ちませんでした(笑)むしろブログで発信できないことが気軽に発信できるので非常にプラスです。
そんな訳で僕も、自分の中からグズグズ出てくる「えー、でもー」に対して「うるせえ黙ってやれ」と叱り飛ばす日々でございます。
【映画】アサシンクリード【感想】
映画アサシンクリードを観て来ました!ふぉー!
すごいよかった。
すっごいよかった。
ほんと、すっごいよかった!!!
カッコよかったね。とにかくカッコよかった。
バットマンのダークナイトを抜いて好きな映画1位にランクインです。
いやあ、ほんとよかった。絶対にもう1回観に行こう。
アサシンクリードな生き方
僕は個人でライターをしながら、仕事仲間のK藤とイベントを企画したり、自分が共感した誰かの「これやりたい!」を実現するための手伝いをしています。
そういう生活をして気づいた自分の欲求が、
コソコソしたい。
歴史に名を残さず歴史をつくりたい。
まさにアサシン。
強い光を放つリーダーが世の中を変えていく様を、みんなから見えない光が当たらない場所から見ていたい。カリスマになるのではなくカリスマを育てたい。
僕は僕で組織のリーダーになったこともあるし、まあまあカリスマ性もあると思うけど、たぶん本物にはなれない。本物のリーダーになるには僕は明るさが足りない。陽気な方だけど徹底的に明るくはない。明るく夢を語るよりは、冷静に現実を述べるタイプ。
たぶん僕の中で、自分が夢を持っていることは当たり前になっていて、他人にわざわざ語ることでもない。他人に語って満足な段階はとっくに通り過ぎていて、今の満足は夢を実現させること。語るだけの夢に意味はない。夢は実現してなんぼ。
実現してなんぼ、と他人の夢に対しても思う。自分が共感すれば「ぜひ実現しましょう」と現実的な話をしたくなる。もっと夢を聞かせて!ではなく、おもしろそうだから早くやろうや。そっちに気持ちが動く。
夢。ビジョン。なぜやるのか。
物事をやる理由を任せられるのってめっちゃラク。夢やモチベーションは移ろいやすいものだから、よほど深くまで考え込んでないとすぐに悩む。
でも実現する方はシンプル。スタンスは「おまえが本気ならおれも本気でやる」
その夢が正しい夢かどうか?深く考えるのはおれの役目じゃない。おれはただやるだけ。
これだと人を巻き込むために明るく在る必要がない。やっぱり僕は「やろうと思えば出来る」レベルのリーダーで、どうしても演技をしないといけない。夢よりも現実に、暗く冷静な自分に専念できるのは、気持ち的に本当に助かる。
前には出たくないけど、でも何かを為したいという情熱はある。陰で黙って生きていくのは無理。業が深い…。
そんな自分にハマるのがアサシンクリードな生き方。最後はアサシンの信条〈クリード〉で締めましょう。
我らは闇に生き、光に奉仕するもの。我らはアサシンなり。