人の性質はたった2種類で説明できる
前回は妄想力があったが故に失敗した僕の話を書きました。
あの話に共感してくれたのはやはり妄想力がある人だったようなので、今回は妄想力がそうでもない人が陥りやすいこともまとめていきたい。
実感値では、そうでもない人の方が断然多いと思います。
妄想派が多い僕の周りで1対9ぐらい。
世間的には100人にひとりぐらいしか妄想派はいない気がします。
・妄想力がある人
将来のビジョンが見える人。
見えるが故に、理想と現実とのギャップに焦ったり、目の前のやるべきことがおろそかになったりする。
・妄想力そうでもない人
日々のやるべきことに忙殺されて、自分の原点や理念を見失いがち。
「アタシ、なんでこんなことしてるんだろ。。。」
自分が何のために今の仕事をやっているのか分からなくなる。
それぞれの処方箋
・妄想力そうでもない人
投薬①
ビジョンを見失いがちなので、最終的なゴールをメモして目につくところに貼っておく。
手帳の最初or最後のページに書いたり、カレンダーの余白に書いたり。
ビジョンを視覚から意識させる。
投薬②
自分と向き合う時間をつくる。
月に1回ぐらい、ひとりで自分の頭の中を整理する。
最近がんばっていること。最近つらかったこと。過去の印象深い体験。将来の目標。
自分の今の努力が、過去の体験や将来の目標と繋がっていることを再確認する。
また、今日や明日のことを一旦忘れて、ゆったりした時間を過ごす。
・妄想力がある人
さあ、妄想派のみなさん。これからが大事です。
私も引っかかった罠なんですが、世間的には妄想力ない人の方が常識なので、上記の処方箋が一般向けとして語られています。
(某ネットメディアの『人生を豊かに過ごすライフスタイル10選』みたいな記事で「自分と向き合う時間をつくる」が挙げられていました。)
が、それを鵜呑みにして実行すると症状が悪化します。
妄想力そうでもない人への処方箋なので、妄想がはかどる薬が列挙されているのです。
それを服用すれば妄想がはかどるのは当たり前。
確認してみましょう。
投薬①
ビジョンをメモして、目につくところに貼っておく。
こんなことをしてはいけません。
将来ばかりに意識が行って、今日の仕事が手につかなくなります。
目の前の仕事を丁寧にやりましょう。
投薬②
自分と向き合う時間をつくる。
これもあまりよくないです。
私これ大好きなんでよくやりますが、基本的に妄想の世界に旅立ってしまいます。そして帰ってきません。
妄想がふくらみ、色んなアイデアがあふれ出てひとりでワクワクした経験ありませんか。
あてはまった人は残念ながら妄想派です。
しかしどのアイデアも今できること、やるべきことではない。
結果として、「いつかやりたいこと」ばかりが増え、現実はカラ回りし続けます。
妄想派のみなさん、お分かりいただけたでしょうか。
ネットメディアは閲覧数を稼いでナンボなので、大衆向けの記事を書くのは当たり前。
残念ながら、私たち妄想派に必要な情報はありません。
ですので、自身の妄想力に振り回され、痛い目にあったひとりとして、私が最近行っていることを紹介します。
妄想派が取り組むべきは、ひたすらに、
日々のやるべきことに意識を集中させる。
です。
投薬①
今週、今月の目標を見えるところにメモしておく。
私は自営業時代の最後の方、
今月の目標「法人営業5件!!」
と書いた紙を写真に撮って、パソコンのデスクトップ画像にしてました。
パソコンなら1日に何度も見るので、自然と意識に刷り込まれていきました。
投薬②
妄想話で盛り上がった後は、必ず短期的なやるべきことで締める。
「類は友を呼ぶ」で、私の周りには妄想派の友人が多いです。
そんな人と話すと自然と妄想話が盛り上がります。
ですがそれで終わってしまうと、現実が何も変わらないので、最近友達と話す時は必ず、
「(妄想話からの)いやあ、おもしろいわこれ。余裕が出来たら絶対やろう。」
……それじゃあとりあえず、おれの今月のやるべきことは、ブログを書くことかな」
という感じです。
私も最近、自身の失敗を振り返る中で、
人には妄想派とそうじゃない派がいる。
そして比率的には妄想派が圧倒的に少ない。
少ないが故に、一般論として語られるそうじゃない派に向けられた処方箋が、妄想派にも採用されてしまい、理想は高くとも現実が追いついて来ず、苦しんでいる妄想派がたくさんいる。
ということに気づいたばかりなので、妄想派&そうじゃない派に関するご意見をいただければ大変幸せです。
編集後記
「処方箋」って書いた辺りから、マジで医者のテンションになって来て文体が変わってる笑
最後はいつものテンションに戻そうと思いましたが、これはこれでおもしろいし、なにより本当に病気、症状みたいなものだと思うので、そのままでお送りいたします。