この道より我を生かす道はなし。この道を行く
色々諦めたやつじゃないと一緒に仕事は出来ないよね。
色々やって、ああこれは良かれと思ってやっていたが、結局は人を不幸にするな。とか。これは今でも出来るが、実際にやるのは20年くらいはやい。とか。
たくさんやってたくさん諦めて、選択肢を削っていって、これがやりたい!よりも、結局これしかないな、で動いてるやつ。まったくしょうがねえなあ。やるしかねえもんなあ、って愚痴こぼすみたいに信念を語るやつ。そういうふうに覚悟が決まったやつ。
覚悟って、覚悟を決めました!みたいに使ってるけど、違うと思うんだよね。
覚悟は決めるものじゃなくて決まるもの。自らの意志ではなくて外的要因。
行動した結果、選択肢が削れていってひとつになる。他の道はない。もっといいやり方とかない。だから迷わない。迷えない。覚悟が決まるってそういうこと。
「この道より我を生かす道はなし。この道を行く」武者小路実篤
この言葉もきっとそういうことだろう。
もっと平坦で歩きやすそうな道はないかなー、ってあちこち見てみたが、結局最初に見つけたこの道以外に、あの高みへたどり着ける道はなさそうだ。っていうかこれ道ですか?10メートル先からすでに何も見えませんが。
でもそんな道をトコトコ行くしかない。恨むのなら自らの業を恨め。
愚痴をこぼすように信念を語るやつ。
そんなやつが好きだな。
あんまり元気のあるやつはダメだ。
「俺たちが日本を変えるんですよお!!」
もーうるさいうるさい。
「そんなつもりは全然なかったんですが、やっぱり僕が日本を変えるしかなさそうです。なのでそのつもりで行きます。」
こういう人のほうが信用できる。
しゃべり方から、選択肢を削られた者の悲哀が感じられる。よって覚悟を感じる。
自らの信念に酔って、はしゃいでいるようではダメだ。
粛々と、やることをやらねば。