起業家ニートライター

起業と引きこもりニートを経てライターしてます。企業理念の策定、発信代行などをしています。平成3年生まれ。

「ハリーポッターと呪いの子」感想 ネタバレ

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ハリーポッターと呪いの子。読み終わりました。


ということで感想を書いていきたい。




ハリーポッターシリーズは、何回も読み返すほど好きで、登場人物の思想や行動に影響を受けてもいる。



なのでめちゃくちゃ期待して購入し、ページを開いた。















あっ…これは……。












みなさん驚きませんでしたかね。あの台本のような書き方に。


舞台の脚本らしい、ということは知っていたのだけど、まさか本当に「舞台を描写しただけ」なものが出てくるとは。





(これは完全にやってしまったのではないか)



不安に心を支配されながら読み始めました。







が、よかった!おもしろい!!




アルバスがスコーピウスと友達になって、スリザリンに選ばれたところから、もうおもしろかった。


この設定だけで僕はもう満足だ。





アルバスがホグワーツで浮いてしまって、そして父親であるハリーと上手く折り合いが付けられなくて、グズグズ言っているのもいい。






そしてすぐに熱い展開。



父さんがどんなに勇敢なことをしたかって、みんなが話している。でも父さんは間違いも犯した。大きな過ちも。僕はその一つを正したいんだ。僕たちでセドリックを助けたいんだ。ーアルバスー



いいねえ。まさにスコーピウスだ。いいねえ







あと普通の会話でニヤっと出来るのもハリーポッターシリーズならでは。むしろ呪いの子は笑えるポイントが多かったかもしれない。




おい、行こうよ。僕たちにどこか優れているところがあるとすれば、嫌われているのを察知することじゃないかースコーピウスー






あと定番?の謎翻訳




アルバス  よーし、次は僕だ。


スコーピウス  待ってちょうだいの長太郎!





長太郎www



なんだよ待ってちょうだいの長太郎ってww


そんなギャグ聞いたことないぞw



これ原文が気になる。どういう英語の言いまわしだったら、長太郎!になるんだろう。







人には選択しなければならないときがあると思う。ある時点で、どういう男になりたいかを選ぶのだ。いいか、そういうときに、両親か友人が必要なのだ。そのときに親を憎むようになっていたら、友だちがいなかったら……一人ぼっちだ。孤独は、つらいものだ。私は孤独だった。それが私を、ほんとうに暗いところへと追いやった。ードラコ・マルフォイー




マルフォイがいい父ちゃんになってますね。

アストリアへの想いも素敵。







スネイプにも活躍の場を与えてくれました。



アルバスに伝えてくれ。アルバス・セブルスに。私の名前が付いていることを、私が誇らしく思うと。ーセブルス・スネイプー



続編を出すなら、スネイプが真の姿で活躍するさまは絶対に読みたいところでしょ。


いやー、分かってらっしゃる。







そして第三幕  第16場からのどんでん返し。怒涛の展開。


毛布のくだりの繋がった感も気持ちよかった。




ハリーポッターって世界観や描かれているテーマが注目されてたけど、ミステリーとしても質が高い。





1巻 賢者の石

スネイプ怪しい→まさかのクィレルが黒幕



2巻 秘密の部屋

マルフォイ怪しい→ハグリッドだったの!?→実は序盤で出てきてた日記が…



3巻 アズカバンの囚人

ブラックやばい→まさかロンのネズミがネズミじゃなくて…




スネイプの物語も、シリーズ全体で伏線を張って最終巻で回収したし。





ベラトリックスが妊娠してたってのは無理があると思うけど、倒した強敵に後継者としての子どもがいた。ってのは王道で燃える。












今作はハリーとアルバス、父子の物語であり、アルバスとスコーピウスの友情の物語だった。



僕としてはシリーズよりも強く、テーマとしての友情を感じたかな。



アルバスとスコーピウス。



満たされない2人だからこそ、よりお互いの存在が大事なものになる。


たとえすべてにおいて満たされていなくても、それを共感しあえる友だちがいれば、それで充分なのかもしれない。








アルバスは笑顔になり、片手を差し出す。



アルバス      友だちだよね?


スコーピウス     いつまでも