起業家ニートライター

起業と引きこもりニートを経てライターしてます。企業理念の策定、発信代行などをしています。平成3年生まれ。

大人数だと喋れなくなる人。会話の輪に入れない人が持つ可能性。

この記事は、
・1対1だと話せるのに、大人数だと話せなくなる
・自分が属している集団をいつも冷めた目で見てしまっている
そんな自分に悩んでいる人に読んで欲しい記事です。

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僕にはコミュニティや組織といった人の集まりに加わる時、その集団を俯瞰してそこに足りない役割を自分が担う。という習性があります。

例えば、
・4人くらいのチームだと大抵リーダーが不在なので、自分がリーダーシップをバシバシ発揮する。
・10人ぐらいの組織だとすでにリーダーがいるので、計画の進捗確認や売り上げなど数字の管理をしたくなる。
・学校のクラスみたいな3,40人もいるコミュニティだと、リーダーから何からすべての役割が埋まっていてやることがないので自分の趣味(笑い欲しさにひたすらふざけること)に没頭する。

カメレオン的な人材なのです。周囲の状況に合わせて自分の役割、キャラを変える。
意識してそうしているわけではなくて、ほぼ無意識にやっています。大学の頃にこの習性に気づきました。

少人数のチームに分かれてそれぞれでテーマを決め、研究し発表するタイプの授業では、テーマ設定、全体像の把握、メンバーの適性を見て仕事割り振り…。実に生き生きとした仕事ぶり。逆に20人ぐらいいたゼミではただの一般人。全く存在感なし。

ここのギャップに自分で「??」でした。
(自分のリーダーシップなんて知れたもので、本物のリーダー気質を持った人には敵わないのか)なんて思ってへこんでましたね。

自分の性質に気づいた後の会社員時代も、たくさんいる同期の中でリーダーシップを取れなくて悩んでました。やっぱり根っからのリーダーには勝てないなと。

自分が属している集団を常に一歩引いて見てる感じなんですよね。人数が少ない、役割が空いていると集団に入り込めるけど、人数が多いと入り込めない。ずっと引いて見てる。主体性も消える。

全体としてうまく回っているかどうか?
恐らく、僕が見ているのはそこなんです。僕個人の評価とか動きはどうでもよくて、全体としてうまく回っていればそれでよし。


上手く回っていることが確認できれば、特にやることはないのでぼーっとしてます。中学生の時とかはひたすらふざけてました。だからしっかり者の女子に「ちゃんとやってよ!」って怒られる。「別にみんながちゃんとやってるから僕は遊んでて問題ないでしょ?」って思ってましたけど、そんなこと言うと余計怒られるので言いませんでしたが。

「みんながちゃんとやってるから、僕は遊んでて問題ないでしょ?」

ここだけ切り取ると、協調性の無いめんどくさがり屋のゴミクズ野郎で、僕も自分のことをそう思ってましたけど、実は全体を見た結果だったんですね~、ということで勘弁していただきたい。

 

1対1だと普通に話せるのに、大人数の飲み会だと話せなくなってしまうのは、全体を見た結果だと思っています。自分が話題を振らなくてもみんなが盛り上がっているならそれでいい。わざわざ出しゃばる必要はない。上手に話す人がいて場が盛り上がっているならオッケー。自分はただ笑って聞いていればいい。

最終目的は、自分の存在を消すこと。
僕らみたいな人が目指すべきは「大人数でも話せるようにする」ではなく、むしろさらに「自分の存在を消す」ことだと思っています。その場に自分がいなくても上手く回るよう采配する術を身につけること。

普通の人間は自分の存在が無視されると発狂しますが、僕らは違います。僕らが見ているのは、全体として上手く回ること、ただその一点であり、場の中での自分の存在感を大きくしたいなどという、小さな自己顕示欲とは無縁でいることができます。

集団の中で大きい声を出し、場を引っ張って行くリーダーに嫉妬と憧れを感じ続けて来ましたが、今は僕らみたいな人種が最強だと思っています。リーダーの人はどこへ行ってもリーダーしかできないですしね。場所によっては、自己主張する人ばかりいたりして、自分の色は出さずにみんなの意見をまとめる人が求められることも多いじゃないですか。

全体としての成功を見つめ、その場その場で最適な役割を果たすことができる。大人数だと話せなくなる人にはそんな可能性があると思います。