地方創生の鍵は「その日にセックス出来る街コン」
この記事は以前に書いていたブログから持って来ました。
僕は現在ライターをやっているのですが、その前にまちづくりと学生&若手社会人へのキャリア支援で起業しておりました。その頃に書いていたブログです。
今回の記事は、行政の方から定住人口増加のための相談をされた時に思いついた話です。では以下から当時の文章になります。
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街コンって基本ごはん食うじゃん。
あれってクソつまらねえと思っていて、たぶん一緒にツイスターでもする方が参加者の仲は深まるはず。
街コンの評価はそのイベントのカップル成立率とその後の結婚率でなされるべきで、その日にセックス出来るくらい仲良くなれる街コンが理想だと思うの。
「その日にセックス出来る!?カップル成立率の高い街コンまとめ」
こんな記事あったら読むもん。
その日にセックスまで持ち込むには、お互いの価値観とかをすべてさらけ出すようなコミュニケーションが必要で、それを引き出すコンテンツと工夫が必要で。
地元のどうでもいいレストランや居酒屋をまわる街コンなんてやる価値はなくて、本気でこどもを増やしたい自治体は「どうしたらセックスまで行くか」を真剣に考えるべき。
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この「セックス街コン」はすごい誤解されやすいアイデア。絶対ふざけてるって思われる。
だけど僕は、街コンという企画の本質を考えてここに着地したのです。
そもそも街コンとは?なにをするのが目的なのか?どんな問題を解決するための企画なのか?
自治体の人口減→税収減が問題。住民に結婚して子どもをつくって、我が自治体に定住して欲しい。そして税金を納めて欲しい。
というのが企画の始まりであれば、メシ食ってLINE交換しただけで終わっていいの?違うでしょ。
街コン→カップル成立。ここまでは最低持っていく必要がある。だとしたらカップルになるほど男女をマッチングさせるコンテンツを考える必要がある。
って考えて出て来たコンセプトが「その日にセックス出来る街コン」でした。それぐらいお互いを知れるコミュニケーションをデザインするべきだと。
僕はこんな感じで、問題の解決までスッときれいにロジックが通っている企画をやりたい。きちんと問題の解決に繋がる本質的な仕事をしたい。
行政「街コンやりたい」
ぼく「なんで?」
行政「うちの自治体で結婚する人を増やしたい」
ぼく「なんで?」
行政「人口減で税収減は困る」
(本当はここで「なんで税収減だと困るの?」ってもっと掘りたい)
ぼく「なんで街コンすると結婚する人が増えるの?そこは論理的にどう繋がっているの?」
行政「ええっと…」
こういう論理が一本道で通っていない企画がすげえ腹立つ。怒りが湧くレベルで引っかかる。
つうかまだこの例はいい方で、
行政「学生を集めてまちの特産品をつくりたい」
ぼく「なんで?」
行政「隣のまちがやってるから」
最悪。やろうとしたきっかけが問題解決のためですらない。
他の自治体がやってるから、って発想が最悪。
そこは人口3万もいない自治体で、隣の人口もそれぐらいだったんだけど、その規模なら特産品つくっても同じような物になって食い合いになるだけだろ?少しはモノを考えーや。
こんな感じで、まちづくりの仕事をしていた当時は、いつも行政側の要望が根本から引っかかってしまってました。
当時23歳だったので、根本から引っくり返せる提案力がなく、また行政特有の「もう議会で承認されてしまったので…」みたいな意思決定システムもあり、こんなことやらない方がいい、と思う事業を進めるために仕事をする状況でした。
なので全く結果を出せず、まちづくりの仕事は半年ほどで頂けなくなりました。大学で地方行政を専攻していたとはいえ、経験も信用もない段階でやるには早すぎる仕事だったと、当時に思いました。
僕も最初の起業を失敗し、ニートまで経験してちょっと大人になりました。そこで改めて考えると、
「その日にセックス出来る街コン」を世に出したければ、このネーミングを外に出さないことだと思います。
セックスの単語が与えるマイナスのイメージが強すぎて、企画の本質を理解してもらえない。例え本質を突いているとしても伝わらなければ意味がない。
なのでセックス街コンのコンセプトは自分の腹のなかにしまっておいて、提案としては「参加者同士で飲食をすることにプラスで、参加者同士の仲が深まるようなコンテンツを考えませんか?」これぐらいで抑える。
「その日にセックス出来る街コン」というコンセプトは今でも正しいと思うけど、自分の正しさを真正面から主張していたらいつまで経っても実現しない。分かってくれる人を待つのではなく、分かってもらえるように伝える。ゴールは問題解決なのだから、それに関係ない邪魔なプライドは消し去るべし。
いつか実現したいねー。カップル成立率が高い街コン。
街コンに限らず、コミュニケーションの在り方に問題関心があるんだよね僕は。
ライターとして企画中のサービスも、コミュニケーションを促進させるツールだったりします。
早くプロトタイプつくろう。