起業家ニートライター

起業と引きこもりニートを経験したライターです。社会不適合者でも楽しく働ける企業をつくりたい。【職歴】就職→起業(まちづくり&キャリア支援)→ニート→フリーター→起業(ライター)立命館大学で文章力講座を担当。 2017年より京都在住。 平成3年生まれ。

「権力」から読み解くアンパンマン

権力は絶対的な暴力によって裏付けられている。僕らが法律を守るのはなぜか?違反すれば警察に捕まるからである。一般人は警察より大きな暴力を持っていない。もし警察が何人来ようと逮捕できないマッチョマンが居たら、その人はやりたい放題である。なぜなら逮捕される心配がないから。良心的にはどうであれ肉体的にはリスクがない。だから国民にルールを守らせるため、国家権力には絶対的な暴力が必要なのである。


さて、ここからアンパンマンの話になる。
アンパンマンはいつも対話や経済的交渉ではなく、アンパンチという暴力的解決を採用する。アンパンマンが暮らす、人間、パンの妖怪、菌の化け物、人語を話す二足歩行の動物、犬畜生が共存する世界では、絶対的な暴力を所有しているアンパンマンが最大の権力者と言えよう。あの世界は一見すると平和に見えるが、実質的にはアンパンマンによる独裁制が敷かれているのだ。


そんな中で、バイキンマンはいつもくだらない理由でアンパンマンに戦いを挑んでいる。彼をバカにする視聴者も多いだろう。しかしそれは表面的な見方に過ぎない。バイキンマンはあの世界の真実、つまりこの世がアンパンマンに支配されている事実に唯一気づいた存在であり、アンパンマンを倒すことによって偽りの平和を打ち壊し、世界に真の平和と民主主義をもたらそうとしているのだ。つまりバイキンマンこそが真のヒーローであり、不屈の魂を持った革命家なのである。


いつかアンパンマンを打倒し、彼が権力を掴んだ日には、民主的で平和な世界を実現することだろう。正義の名の下に暴力を振るわれ弾圧され続けた体験から、彼はきっとそうするはずだ。