ペンは剣より強し
ペンは剣より強し。見よ、魔法使いの杖を!
魔法使いの魔法は、その手から繰り出されるのだ。
『リシュリーあるいは謀略』ーエドワード・ブルワー・リットンー
ペンは剣より強し。
いつだって言葉が世界を変えてきた。
世界を変えた人には、世界を変える言葉があった。
歴史が変わった瞬間には、歴史を変える言葉があった。
私には夢がある。
それはいつの日にか、私の4人の小さな子供たちが、肌の色ではなく、人格そのものによって認められる国に住めるようになる。という夢だ。
ーマーティン・ルーサー・キング牧師ー
おもしろき
こともなき世を
おもしろく
ー高杉晋作ー
死んで肉体は消えても、その思想や哲学は言葉として残る。
そして時代や国を超えて広がっていく。人を感動させ、人を動かす。
僕も前のブログと合わせると、人に見せる文章を書いて1年&100記事を超えました。だいたい1記事1000文字以上は書いているので、1000×100=100000 10万字。10万字…‼︎
10万字も書きましたから、言葉の力、文章として発信することの価値を、僕は誰よりも知っている。
今はずっと欲しかった、同じ志を持てる仲間がいて、尊敬できる先輩がいて。
そういう繋がりが出来たのも、言葉を生み出していたことが大きい。
普通だったら1回会っただけで終わってしまっていた人が、僕の言葉に応えて言葉を返してくれる。そうやって続いている交流がいくつもある。
思いは言葉にしないと届かなくて。でも言葉にしたら自分が思っているより広く、深く届いていて。
「おまえ読んでたのかよ」ってなやつから「読んでいただいてたんですか!?恐縮です!!」なお方まで。
ブログをシェアするフェイスブックのコメント欄もいつも平和。変な批判コメントとかマジでない。オラついた記事なのに平和。みんなきちんと受け取ってくれている。
みんなもっと書けばいいのに!!!
ってめっちゃ思う。書いたら自分の整理になるし、意外とみんな見てくれる。少なくても僕は見ます。
あなたの素敵な思いに共感してくれる仲間も増えまっせ。
半年もやってると言葉だけがひとり歩きし始めて、はじめましての方から「ブログ見てます!」って言われるようになる。初対面なのにすっごい盛り上がれる。
前の仕事のお客さんで、はじめて会う前に自己紹介用にブログのリンクを送っておいたら、当日「ブログ全部読みました!」っていう人がいて、あれは最高に嬉しかったな。それだけで好きになった。
10万字も人に向けて書いていれば、もう書かないことがありえない。無人島でも刑務所でも紙とペンだけは持って行きたい。
僕はライター。魔法使い。
言葉の力を誰よりも信じるもの。
ペンは剣より強し。見よ、魔法使いの杖を!
やりたいことがあることの尊さ
障害者が健常者よりもお金を稼げるようになったらおもしろい
2017年1月からライターとして仕事をしています。
文章を書くこと自体は16歳から習慣だったのですが、仕事にして気づいたことがあります。
文章書ける人って意外と少ない。書くことが習慣になってる人って少ない。
「だから仕事になるんだろ」って話なんだけどさ。自分の中で書くことが当たり前になり過ぎてて、自分が書けることに対してなんとも思ってなくて。
でもこれを仕事にしようと決めた時、はじめてスキルとして見つめた時に「書ける、ってけっこう価値あるな」と気づきました。
ということで、
「すごいおもしろいことを言ってるのに、それを文章にする気はない人&文章に出来ない人」
と僕が対話をして、文章にまとめて発信していく活動を始めます。
今回は以前に別の記事でご出演いただいたN部くんです。
N部くんは若年性パーキンソン病で、現在車椅子で活動しています。障害のある人、ない人の橋渡しをしたいそうです。
彼らと過ごして楽しかった時間。それを伝えたい。
N部「小学五年生から歩きづらくなって来て、それで病気だと分かったんだよね。中学は普通校だったけど、高校から特別支援学校に行った。特別支援学校ってほんと別世界で、普通の学校では出来ない体験ばかりだった。割と馴染んで楽しめたしね。それまでは自分以外の障害者とあまり関わったことがなかったから、同級生と一緒に過ごした3年間で自分の価値観が大きく変わった。
彼らと接するのは楽しくて、感じて学べたものがあった。特定の人とのコミュニケーションでしか得られないものがあると思っていて、彼らとの関わりでしか得られないものもある。それを怖い、分かんないで避けるのはもったいないと思う。自分と違う相手だからこそ多く感じることがある。彼らと過ごして楽しかった時間。僕はそれを伝えたい。彼らと接さないのがもったいないっていうのを伝えたい。知らないことを拒むのがもったいない。否定するのはもったいない。自分が否定していることってたくさんあって、それをひとつひとつ解決するのが自分の価値観を育てる方法だと思う。自分が許せないものを(なぜおれはこれが許せないんだろう?)と内側に問いかけて処理していく。そうするとなんでも受け入れられる豊かな人生になるよね」
自分の価値観を育てる、っていい言葉だな。自分の否定していることを解決していく。ちょうど最近「自分が否定していることに挑戦すると世界が広がる」って気づいたばっかりだから激しくキャッチした。
僕の周りに障害者ってN部くん以外いなくて、それこそ彼らが何を考えてるか分からなかったけど、N部くんと出会って話しておもしろかった、友達になれた。この経験のおかげで新しく障害者に出会ってもフラットに接せる気がする。
障害者が健常者よりお金を稼げたらおもしろい
N部「障害あるなしの橋渡しをしたい。そのために繋ぐための土壌をつくる必要がある。ネットで『障害者に価値はない』ってコメントを見るのが現状で、そう思ってる人は多いと思う。そういう人たちに彼らの価値を伝えるために、例えば、お金というアプローチで価値を証明していきたい。障害を価値として発揮して、健常者よりもお金を稼げるようになったらおもしろい。福祉の気持ちで障害者に接するのではなく、自分にメリットがあるから障害者に関わるような感じ。
とりあえずN部が『こいつはいい障害者だ』っていう位置にいたい。健常者にとって感じのいい障害者になる。それが橋渡しの一歩目」
障害を価値として発揮して、健常者よりもお金を稼げるようになったらおもしろい。
このビジョン好きなんだよな。障害者支援のゴールだと思う。障害者が支援する人ではなく、健常者と対等、それ以上になるっていうビジョン。
自分の個性のすべてを価値として発揮できるようになりたい。ってのは僕が個人として願ってることだし、多くの人が望んでいることだと思う。障害者だって同じ。助けられるだけの存在じゃない。
今回の出演はN部くんでした。
こんな感じ、インタビュー記事とはちょっと違う雰囲気で、僕の人生に登場した人の物語を書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
補足
N部くんが以前に登場したのがこちら。
めんどくさがり最強説
自分のためより、人のための方が頑張れる
こんな経験があって「自分のためって実はがんばりきれないよなー」と感じていたところ、あるセミナーでその科学的根拠を頂きました。
人間のホルモンでドーパミンとアドレナリンとノルアドレナリンがある。これらが脳内で出されるとやる気が出たり、気持ちが前向きになったりする 。
ドーパミンは、火事場の馬鹿力、的なやつで追い込まれた時に出る。アドレナリンは締め切りがあったり、叱られると思うと出る。ノルアドレナリンは承認、褒められると出る。
そしてこれらすべてを上回る、強いモチベーションを与えるホルモンがエンドルフィン。
じゃあエンドルフィンはどういう時に出るかというと、
「人のため」「感謝の気持ち」で行動する時に出るらしい。
ということで、自分のためよりも誰かのための方が人はがんばれるらしい。感情ではなく論理で説明されると納得できますね。
(そういう意味で結婚って素晴らしいシステム。虚しい仕事にも「家族のため」と思えば意味を見出せる。ふーん、上手くできてんな)